ここ数年の回転寿司大手4社の売上高推移を振り返ると、各社の経営判断の巧拙が業績に明確なコントラストを描き出しています。業界の牽引役であるスシローを展開するFOOD & LIFE COMPANIESは、グループ連結売上高で3,500億円を突破し、海外展開も含めたグローバル規模では群を抜く規模を誇ります。徹底した原価率の維持と商品開発力で客単価アップを定着させたことが、売上高の再浮上を支えました。
対照的なのがくら寿司の業績決算です。同社はアメリカや台湾を中心とした海外市場での出店攻勢を強めており、全社売上としては過去最高水準を維持しています。しかし、国内市場に目を向けると、抗菌寿司カバー「鮮度くん」や「ビッくらポン!」によるファミリー層の囲い込みはあるものの、食材原価と人件費の上昇をカバーしきれず、国内営業利益の伸び悩みという課題に直面しています。
一方、かつて業界トップだったかっぱ寿司の現在業績は、構造改革の途上にあります。親会社であるコロワイドの調達力を活かした「うまい!かっぱ寿司」への品質刷新や、山形県産ブランド米「はえぬき」の導入など地道なテコ入れが実を結び、赤字基調からは脱却しつつあるものの、上位3社が形成する分厚い壁を崩すには至っていません。