舌の正しい位置で疲れる決定的な理由と顎の違和感を防ぐ改善法

舌の正しい位置で疲れる決定的な理由と顎の違和感を防ぐ改善法

舌の正しい位置で疲れる決定的な理由と顎の違和感を防ぐ改善法を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。

舌を正しい位置へ持ち上げた読者から非常に多く寄せられるのが、「呼吸が苦しくなる」「喉元が詰まるような圧迫感がある」という訴えです。健康と美容のためのトレーニングであるはずが、息苦しさを生じさせてしまっては本末転倒と言わざるを得ません。この舌の正しい位置で息苦しい原因を解剖学的に紐解くと、舌の「引き込みすぎ」と「気道の狭窄」に行き着きます。

舌は単なる筋肉の板ではなく、喉の奥深く、舌骨や喉頭蓋のすぐそばまで根元が続いています。上顎に密着させようと意識を集中しすぎるあまり、舌全体を奥(喉側)へ向かって強く引っ張り込んでしまう人が少なくありません。すると、舌の付け根(舌根)が喉の奥へと落ち込み、空気の通り道である上気道を物理的に塞いでしまいます。これではまるで、睡眠時無呼吸症候群の発作を日中に自ら引き起こしているような状態であり、息苦しくなるのは当然の結果です。

さらに、海外発のフェイシャルトレーニングとして日本でも大流行した「ミューイング(Mewing)」を自己流で行っている人にも、同様のトラブルが多発しています。ミューイングの効果と正しいやり方においては、舌全体で上顎を押し上げる動作が推奨されますが、噛み合わせの基礎知識がないまま力まかせに上顎を突き上げると、上下の奥歯を強く噛み締め(TCH:歯列接触癖)、側頭筋や頸椎に過剰な負荷をかけてしまいます。

正しいポジションでは、「上下の歯は2〜3ミリ離れており、唇は軽く閉じ、舌だけが上顎に吸着して気道は完全に開通している」のが鉄則です。もし鼻呼吸がしづらいと感じたなら、舌を奥に引き込みすぎている証拠です。舌先をスポットに置いたまま、喉の奥の力をフッと抜き、空気の通り道をしっかり確保する感覚を身体に覚え込ませる必要があります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。