受験生や保護者が進学情報サイトや質問掲示板を閲覧する際、最も警戒すべきは「別々の高校の口コミがごちゃ混ぜになっている事態」です。ネット上の掲示板やSNSでは、「松原高校は制服が可愛い」「いや、総合学科だから私服登校も多いはず」「就職に強いのか、大学受験対策に強いのか分からない」といった矛盾した記述が頻繁に散見されます。
最大の原因は、都立松原高校が「世田谷の閑静な住宅街にある普通科高校」であるのに対し、大阪府立松原高校が「大阪南部の多文化共生や福祉・情報教育を先駆けて導入した総合学科高校」であるという、根本的な性格の違いが明記されていないことにあります。
もう一つの盲点は、「偏差値50前後だから直前の詰め込みで何とかなる」という甘い見通しです。都立松原高校の入試では、国語・数学・英語・理科・社会の5科目に大きな難問・奇問は出ないものの、標準問題の取りこぼしが直ちに命取りとなります。都立高校入試特有の記述問題や作図、英語リスニングで手堅く得点を積み上げられる受験生が最終的な合格切符を手にします。特に都立の場合、実技4教科の内申点が2倍換算されるため、中学校での提出物や定期テスト対策を怠った「本番一発勝負型」の受験生が足元をすくわれるケースが後を絶ちません。