自己流で調合を行っている人の間で頻発するのが、「燃料タンクに直接ガソリンとオイルを流し込んでシェイクする」という危険な横着行為です。草刈機やチェンソーの燃料タンクは容積が小さく、均一に混ざり合う前に濃いオイルの塊が吸油パイプからキャブレターへ送り込まれ、一発でエンジン始動不能に陥ります。安全かつ確実な混合ガソリン自作手順は以下の4ステップを徹底してください。
ステップ1:道具の準備と安全環境の確保
作業は必ず風通しの良い屋外で、周囲に火気(タバコ、給湯器の排気口、静電気の発生源)がない場所を選定します。用意する道具は、消防法適合の金属製ガソリン携行缶、JASO FD規格の2サイクルオイル、そして調合専用容器です。容器は目盛りが見やすく2室に分かれている混合計量タンクおすすめモデル(エーゼット製などの2室二段式タンク)を用意すると、計量ミスが劇的にゼロへ近づきます。
ステップ2:ガソリンを先に規定量まで注入する
混合タンクへ「オイルから先に注ぐ」のは厳禁です。底面に粘度の高いオイルが張り付き、あとからガソリンを注いでも底に残って混ざりムラが生じるためです。必ずガソリンの目盛りを先に合わせ、その後に必要なオイルの目盛りを確認します。
ステップ3:オイルを加えて密栓し、十分に撹拌する
必要量のFD級オイルを投入したら、タンクのキャップを隙間なく締め付けます。容器を上下反転させ、最低でも15秒〜20秒程度しっかり振って撹拌します。ガソリンは揮発性が高く、容器内で内圧が上昇するため、キャップを開ける際は顔を近づけず、プシューとガスを逃がしながらゆっくりと緩めるのが安全管理の鉄則です。
ステップ4:機械のタンクへ給油し、保管用には残さない
しっかり撹拌された燃料は、オイル特有の青や緑、赤といった鮮やかな着色が均一に広がります。ゴミや異物の混入を防ぐため、給油ノズルの先端にフィルターメッシュが付いていることを確認して機械へ注入します。自作した調合油は、その日の作業で消費する分だけを作るのが基本姿勢です。