スプリットタン(英語:split tongue)とは、舌の中央に切れ込みを入れ、舌先を蛇のように二股(フォーク状)に分かれさせる身体改造の一種です。日本ではその形状から「蛇舌(へびじた)」とも呼ばれ、愛好家の間では「スプタン」という略称で親しまれています。
先天的な奇形(重複舌など)として稀に生じる例を除き、世の中に存在するスプリットタンのほぼ100%は後天的に肉体を加工したものです。カルチャーとしての歴史は比較的浅く、1990年代後半にアメリカのボディアート界隈でタトゥーや過激なピアッシングの延長線上として流行が始まったとされています。
日本国内で爆発的な知名度を獲得した最大の要因は、2003年にすばる文学賞および芥川賞を受賞した金原ひとみ氏の小説『蛇にピアス』、そして2008年に吉高由里子氏主演で公開された同名の実写映画です。劇中で描かれた主人公・ルイの舌の変容と精神的な葛藤は、当時の若者層に強烈な衝撃を与えました。以降、ゴシック、パンク、アンダーグラウンドカルチャーに身を置く人々を中心に、自らを規定する究極の自己表現として定着していきました。