実際にスターリンクトレインを目撃した人々の証言を追うと、ネット上では「UFOの艦隊かと思った」「映画のCGを見ているようで鳥肌が立った」という驚愕の声が圧倒的多数を占めます。X(旧Twitter)などのSNSでは、打ち上げ直後の好条件通過が起きるたびにトレンド上位を席巻し、スマートフォンで撮影された動画が瞬く間に数百万回再生される現象が定着しました。
しかし、現場の生の声をつぶさに検証していくと、全員が同じ感動を得られているわけではありません。「見えなかった」「ただの飛行機だった」という落胆のポストも散見されます。この成否を分ける境界線は、「観測地の光害環境」と「最大仰角」にあります。
国内における観測確率の高い好条件地域としては、街明かりの影響を受けにくい北海道、東北地方の内陸部、長野県や山梨県の高原地帯、あるいは太平洋沿岸の遮蔽物がないエリアが挙げられます。一方、東京23区内や大阪市内などの大都市圏であっても、最大仰角が60度を超えるような「天頂通過パス」であれば、ビルの谷間からでも肉眼で十分視認可能です。水平線近く(仰角20度未満)の予報時は、大気減光と建物の遮蔽によって都市部での観測難易度が跳ね上がります。