広くお茶の間に浸透していた「渡辺えり子」という名前から、末尾の「子」を取り払って「渡辺えり」へと改名が発表されたのは2007年秋のことでした。長年親しまれた知名度抜群の芸名をあえて変えた背景には、単なる気まぐれではない明確な意図が存在します。
改名の大きなきっかけとなったのは、信頼する関係者からの「姓名判断」によるアドバイスでした。50代という人生の大きな節目を迎えるにあたり、健康面や今後の運気を整え、表現者としてさらなる高みを目指すための転換期と位置づけたのです。「渡辺えり」にすることで画数が最良の運勢となり、長年抱えていた体調面の不安を払拭したいという願いも込められていました。
また、女優としてだけでなく劇作家・演出家としての活動をより研ぎ澄ませ、過去の実績に甘んじることなく新しい表現へ挑戦するという強い意志表示でもありました。世間では改名直後に様々な憶測が飛び交いましたが、本人の前向きな決断によるリスタートであったことが分かります。