『ポケットモンスター プラチナ』におけるギンガ団・アカギの結末は、シリーズの中でも類を見ないほど不気味で哲学的です。伝説のポケモン・ギラティナによって引きずり込まれた異空間「やぶれた世界」において、アカギは主人公との戦いに敗北します。
シロナから元の世界へ戻るよう説得されるものの、アカギは「感情に満ちた不完全な世界など不要だ」と言い放ち、重力も法則も歪んだやぶれた世界に一人残る決断を下します。主人公たちが元の世界へ戻った後、ゲートは完全に閉ざされ、アカギはやぶれた世界の闇の中へと取り残されました。
この描写に対し、プレイヤーの間では「水も食料もない異空間で生きていけるはずがない」「緩慢な餓死を選んだ実質的な自殺ではないか」という現実的な生存危機が指摘され、これがゲーム版における死亡説の最大の根拠となりました。ダイパリメイク(『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』)では『ダイヤモンド・パール』準拠の立ち去るイベントが描かれましたが、『プラチナ』の放った異質さは今なお語り草です。