鈴波の歴史を語る上で欠かせないのが、その母体である「大口屋」と味醂醸造の技術だ。大正時代に創業した醸造元としてのルーツを持つからこそ、粕漬けの生命線である「酒粕」と「味醂粕」の質には並々ならぬ執着がある。
一般的な粕漬けとは一線を画す、まろやかで奥深いコク。それは単に魚を粕に浸すだけでは決して生まれない。時間をかけてじっくり熟成された純米味醂粕が、魚の旨味を極限まで引き出すのだ。
「本物」は時代を超越する。食のトレンドがどれほど激しく移り変わろうとも、彼らが守ってきた根幹の製法はブレることがない。