尾上寛之のキャリアは、実は30年以上の長きにわたります。彼が芸能界に足を踏み入れたのは小学生の頃でした。
1993年放送のNHK連続テレビ小説『ぴあの』で子役デビューを飾り、早くから関西を拠点に関西ローカルのドラマや時代劇などで着実に経験を積んでいきました。朝ドラとの縁は非常に深く、『ふたりっ子』『芋たこなんきん』『てるてる家族』など、幼少期から青年期にかけてNHK大阪放送局制作の名作に相次いで起用されています。
そんな彼が一躍映画ファンの注目を集めたのが、2005年公開の井筒和幸監督作品映画『パッチギ!』でした。主人公の親友である在日朝鮮人高校生・チェドキ役を熱演し、エネルギッシュかつ繊細な思春期の葛藤を見事に体現。この作品での好演が業界関係者の目に留まり、全国区のメジャー作品へと活躍の場を広げる契機となりました。