大学受験市場において、埼玉医科大学の難易度と偏差値は過去十数年で明確な上昇カーブを描いてきました。2026年度入試における医学部の河合塾偏差値は62.5〜65.0を記録しており、共通テスト利用入試では得点率85%以上がボーダーラインとなっています。
大手予備校の入試分析データによると、過去の入試における一次試験および最終合格者の最低点推移は年々底上げされています。特に一般選抜(前期)では、標準的な記述力を問う問題構成ながら、計算速度と正確性を極限まで求められる出題形式が定着しており、「凡ミスが許されない激戦」が繰り広げられています。
さらに注目すべきは入試方式の多様化です。一般選抜のみならず、共通テスト利用選抜、総合型選抜(特別枠)、埼玉県が設ける地域枠など、受験生の特性に応じたルートが整備されました。特に埼玉県地域枠は、学費の貸与・返還免除制度と連動しているため、国公立大学医学部との併願層が多数流入し、実質倍率が10倍を超える年度も珍しくありません。かつての序列意識にとらわれて「滑り止め」感覚で出願した受験生が、一次試験の段階で跳ね返されるケースが常態化しています。