突然の眼振とめまいに直面した際、迷わず適切な医療機関を選択するための実践的ガイドラインを提示します。
【受診先の判断基準:耳鼻咽喉科 vs 脳神経外科】
- 脳神経外科・救急外来(即座に受診すべき条件):
- 目の揺れが垂直方向(上下)である
- 手足の麻痺、しびれ、ろれつ困難、嚥下障害を伴う
- 激しい頭痛や意識の混濁がある
- 自力で立つことができず、左右どちらかに崩れ落ちる
- 耳鼻咽喉科・めまい外来(診療時間内に受診すべき条件):
- 頭を動かした瞬間だけ1分以内の強い回転めまいと横・回旋の目の揺れが起こる
- 難聴、耳鳴り、耳の詰まり感を伴っている
- 手足の麻痺や言語障害は一切なく、意識も完全に明瞭である
めまい発作が治まった後も「またあの発作が起きるのではないか」という予期不安から、慢性的な浮動感が3ヶ月以上続く持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)へと移行する患者も存在します。発作時のスマホ動画を記録した上で早期に専門医の確定診断を受け、適切なリハビリテーションや投薬治療を行うことが、めまい難民化を防ぐための最も確実な道筋です。