「い」から始まる動物のリストを紐解くと、日本の固有種や地域生態系の象徴となる希少生物が多く含まれていることに気づかされます。その筆頭がイリオモテヤマネコです。
環境省の最新モニタリング調査によると、西表島全域におけるイリオモテヤマネコの生息数はわずか100頭前後と極めて危機的な水準にあります。近年もっとも深刻な脅威となっているのが、観光車両や地元車両による交通事故(ロードキル)です。夜行性のヤマネコがカエルなどを追って道路上に飛び出し、命を落とすケースが後を絶ちません。
また、地球規模の気候変動は、極域に棲むイッカクの海氷環境を激変させ、亜南極に暮らすイワトビペンギンの採食ルートにも大きな影響を与えています。
生物の名前を知り、その生態に興味を持つことは、単なるクイズの勝利以上の価値を持ちます。言葉を通じて生き物たちの存在に思いを馳せ、彼らが暮らす自然環境を守るための配慮やルールを学ぶことこそが、私たち人間に求められる本質的なリテラシーです。