加齢に伴って内耳の有毛細胞が徐々に減少する「加齢性難聴」は、不可逆的な変化ではあるものの、適切なトレーニングと栄養管理によって進行を遅らせ、音を聞き取る「脳の処理能力」を鍛え直すことが可能です。
難聴が進むと会話中の脳への刺激が減り、認知機能の低下リスクが高まることが国際的な医学誌『ランセット』等の研究でも報告されています。雑音の中から必要な声だけを拾い上げる「カクテルパーティー効果」を維持するため、以下のトレーニングを習慣化しましょう。
■ 聴覚と脳を鍛えるデイリートレーニング
・ニュースのシャドーイング:テレビやラジオのニュース音声を聴きながら、1〜2語遅れてそのまま声に出して復唱する。
・新聞・書籍の音読:自分の発声を自分の耳でしっかり聴くことで、聴覚中枢をダイレクトに刺激する。
・音当てトレーニング:散歩中に遠くの鳥の声や車の走行音など、特定の音に意識を集中させて聞き分ける。
日々の食事面では、内耳の末梢神経修復を助けるビタミンB12(アサリ、レバー、サンマ)、細胞の酸化ストレスを軽減する亜鉛(牡蠣、ナッツ類)、血流を整えるマグネシウムや葉酸を意識して摂取することが推奨されます。