長男の緒形幹太さんは、テレビドラマや舞台での味のあるバイプレイヤーとして知られる一方、父・緒形拳さんが晩年に深く傾倒していた「書」や絵画の才能を受け継ぎ、個展を開くなど芸術方面でも独自の道を切り拓いています。父の豪放さと繊細さを深く理解する存在として、遺品や作品の管理にも携わってきました。
次男の緒形直人さんは、若手時代からその卓越した演技力で頭角を現し、映画『優駿 ORACION』やNHK大河ドラマ『信長 KING OF ZIPANGU』などで主演を務めました。緒形拳さんは息子たちの出演作について公に多くを語りませんでしたが、直人さんの舞台を密かに観劇し、陰ながらその成長を誰よりも喜んでいたエピソードが明かされています。妻の仙道敦子さんとの夫婦仲も良く、芸能界屈指のおしどり夫婦としても親しまれています。
さらに現在では、孫の緒形敦さんが祖父や父の面影を感じさせる凛とした佇まいでドラマや配信作品に出演を重ねており、3世代にわたる表現者の血脈が確かな光を放っています。