ネット上のレビューやサイズ比較で頻繁に見落とされているのが、「カメラバンプ(台座の厚み)」と「机上での安定性」という構造上の盲点です。
近年のProシリーズは、メインカメラの1/1.28インチ大型センサーや潜望鏡構造のテトラプリズム望遠レンズを搭載しているため、カメラユニット自体の突出量が本体厚(8.25mm)に加えて約4mm以上飛び出しています。つまり、カメラ部を含めた実質的な最厚部は約12.5mm近くに達します。
この巨大なカメラユニットは、以下の2つの実用上の問題を引き起こします:
第一に、スマートフォンを机の上に平置きした際、カメラが支点となって斜めに大きく傾き、画面左上をタップするたびにガタつきが発生します。第二に、ポケットから取り出す際にカメラの段差がポケットの縁に引っかかりやすい点です。スペック表の「厚さ8.25mm」という数値はあくまでボディ単体の厚みであり、実際の取り回しにはカメラの突出が強く影響します。
また、「チタン製だから劇的に軽い」という言説にも注意が必要です。確かに14 Pro(206g)から15 Pro(187g)への移行時は約19gの劇的なシェイプアップが実現しましたが、16 Proでは画面大型化とバッテリー増量により199gへとリバウンドしています。依然として200g前後の重量級デバイスである認識を持たずに購入すると、「思ったより重い」というギャップに悩まされることになります。