JRの元町駅から三宮駅までの一駅間は、歩いてもわずか10分足らず。だが、この短い区間にひしめく店舗の熱気は異様だ。神戸観光局が発表した最新データによれば、都市部の観光業が完全復活を遂げたことで、エリア全体の外食産業にもかつてない変化の波が押し寄せている。
特筆すべきは、単なる知名度依存からの脱却だ。かつては観光客向けの大型店が賑わいを見せていたが、現在は地元客と目利きの旅行者が共存するコンパクトな専門店へ流れる傾向が強まっている。路地の奥でひっそり営業するカウンターのみの店や、素材の調達ルートを極限まで絞り込んだ個人の特化型店舗が、今や食のトレンドを牽引している。