都内ジュニア柔道界の現場を歩くと、ネット上の口コミや評判だけでは見えてこない熱気と苦悩が浮かび上がります。保護者への聞き取り取材では、以下のような切実な証言が寄せられました。
「道場選びでは『全国大会出場〇回』といった看板に惹かれがちですが、実態は一部のエース選手に指導が集中し、一般の子どもは乱取りの相手役に終始してしまう道場もあります。逆に、名声はなくとも一人ひとりの体格や関節の可動域に合わせて技を教えてくれる町道場のほうが、中学以降に大きく伸びるケースを何度も見てきました」(都内中学生柔道部保護者)
また、東京武道館柔道大会日程の過密さや遠征費の負担も無視できません。都内強豪クラブでは週末ごとに他県への練習試合や出稽古が組まれ、年間で数十万円規模の遠征費と保護者の引率負担が発生します。競技レベルが高くなればなるほど、家庭側の時間的・経済的リソースが試される構造が存在しています。