豊田の人間味あふれる語り口の原点には、かつて日本テレビの大先輩であった徳光和夫らレジェンドたちの存在があった。生放送の現場で咄嗟のトラブルに見舞われた際、徳光が見せた臨機応変な対応と、視聴者に対するどこまでも温かい眼差し。彼女はその現場の空気感を貪欲に吸収していったという。
関係者が明かす秘蔵エピソードとして、かつて大型台風の直撃に伴う徹夜の緊急特別番組において、原稿が手元に届かない数分間を、状況描写と的確な背景解説だけで繋ぎきった伝説がある。スタジオの緊張感が極限に達する中、彼女だけは穏やかな笑みを絶やさず、スタッフを落ち着かせた。その裏には、日常からの圧倒的な下調べと取材ノートの積み重ねがあったのだ。