証紙で着物の価値が激変?プロが明かす査定の裏ルールと最新相場

証紙で着物の価値が激変?プロが明かす査定の裏ルールと最新相場

証紙で着物の価値が激変?プロが明かす査定の裏ルールと最新相場とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

産地ごとの証紙にも強烈な個性が宿る。例えば、鹿児島県や奄美大島で織られる最高峰の高級織物として知られる本場大島紬。この逸品には、本場大島紬織物協同組合などが発行する「旗印」や「大島紬」の登録商標が印字された証紙が必ず添えられる。地球印や旗印のマークがあるかないかで、買取評価は天と地ほど変わる。

一方、茨城県・栃木県を中心に作られる本場結城紬の場合、本場結城紬卸商協同組合が発行する「結」の字が書かれた証紙が真価を証明する。手紡ぎ糸、地機織り、居ざり機といった伝統技法が駆使された本場結城紬は、証紙の存在によって初めて最高峰の織物としての査定額が算出される。

織物だけでなく、染物の最高峰である加賀友禅や京友禅の世界でも同様だ。特に人間国宝であった羽田登喜男による繊細なオシドリの構図や、独自の「辻が花」を復元し世界中を魅了した久保田一竹の幻想的な染織品は、作品に押された「落款」と附属の証明書が命となる。巨匠の作と証明された瞬間、査定額は100万円を超えるケースすら存在するのだ。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。