テレビの世界においても、その唯一無二のシルエットと存在感は際立っている。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でのりく(牧の方)役で見せた凛とした佇まいは記憶に新しい。複雑な政治模様が交錯する時代劇の衣装を身にまとい、気品と野望を兼ね備えた人物像を立体的に演じ切った。
和装を美しく着こなすためには、背筋の伸びや首筋のライン、着物の重みに負けないしなやかな体幹が求められる。時代劇特有の所作や立ち振る舞いを通じて、彼女は伝統的な日本の美意識を現代に体現してみせた。どんな装いであっても自身のスタイルを確立する柔軟性は、長年のキャリアで磨かれた賜物だ。