問題の背景には、旧ジャニーズ事務所が長年にわたり築き上げてきた異様な同族経営体制が存在する。ジャニー喜多川氏がタレントの育成とプロデュースを全面的に握る一方で、実姉であるメリー喜多川氏が経営の実権とメディアへの絶大な影響力を行使していた。この二人三脚の体制が、事務所に対する一切の批判を許さない独裁的な強権政治を生み出していた。
メリー氏の強烈な圧迫とメディアコントロールにより、追及を行おうとした週刊誌やジャーナリストは排除され、テレビ局は主要タレントの出演見送りを恐れて忖度を重ねた。メリー氏の娘である藤島ジュリー景子氏が後を継いだ際も、過去の不正に対する抜本的な解明や自浄作用が機能することはなく、同族経営の閉鎖性が問題を長期化させる決定的な要因となった。