女子ゴルフの華やかな表舞台とは裏腹に、その入口には日本屈指のサバイバルが存在します。毎年秋に行われる日本女子プロゴルフ協会の最終関門、JLPGAプロテスト合格者一覧に名を連ねることができるのは、上位わずか20位タイまで(合格率約3%)という極小の枠です。
合格を逃せば、次年度のツアー出場優先順位を決めるQT(クォリファイングトーナメント)への出場資格すら得られない制度設計となっており、何年も挑戦を続ける受験生たちの心理的負荷は計り知れません。現場関係者によると、「最終日のパッティンググリーンは、張り詰めた空気で息をするのも苦しいほど」と証言されます。
さらにプロ入り後も、女子プロゴルフシード権獲得の経緯は過酷を極めます。前年のメルセデス・ランキング50位以内に入らなければ翌年のフルシードは得られず、51位〜55位に与えられる「第1回リランキングまでの出場権」を巡る攻防は、シーズン終盤の風物詩です。この厳格な実力主義こそが、ツアー全体のレベルを極限まで押し上げる原動力となっています。