歴代の出演者のなかでも、特にブランドのイメージを決定づけ、自身もスターダムを駆け上がった4人の女優の存在は語り草となっています。
まず挙げなければならないのが、実質的な初代CM女優として絶大なインパクトを残した宮沢りえです。三井のリハウスで脚光を浴びた直後の彼女が起用された1989年のCMでは、赤いニットを着て笑顔を見せる姿が茶の間を釘付けにしました。10代特有の瑞々しさと大人びた表情の同居は、お菓子CMの枠を超えたひとつのカルチャーを生み出しました。
続いて2003年、映像カルチャーに革命を起こしたのが鈴木杏と蒼井優のコンビでした。映像作家・岩井俊二監督が手掛けたWeb配信連動型の短編フィルムCMは、後に映画『花とアリス』として劇場公開されるという異例の展開を見せます。恋と友情に揺れる思春期の少女たちを詩的なトーンで演じた二人は、本作を機に日本映画界を代表する本格派女優への切符を掴み取りました。
そして、受験生応援のアイコンとして不動の地位を築いたのが北乃きいです。彼女が出演した2000年代後半のシリーズは、全国の受験生が実際に経験する孤独、葛藤、家族の支えをリアルに活写。「キット、願いかなう。」というフレーズとともに彼女が見せた真っ直ぐな涙と笑顔は、世代を超えた共感を呼び起こし、今なお歴代屈指の名作として語り継がれています。