日本の厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査のデータを見ても、成人の糖質摂取割合や潜在的な代謝異常のリスクは無視できない水準にある。世界保健機関(WHO)は、1日のフリーシュガー(遊離糖)摂取量を総エネルギー摂取量の5%未満(小さじ約6杯分)に抑えることを強く推奨しているが、一般的な清涼飲料水1本でこの基準を容易にオーバーしてしまうのが現実だ。
日本糖尿病学会の指摘によれば、アジア人は欧米人に比べてインスリンの分泌能力が元々低い遺伝的背景を持つ。そのため、欧米並みの糖分を摂取しなくても、比較的少量の過剰摂取で「隠れ糖尿病」に移行しやすい。予防医学の観点からも、欧米の基準以上に厳格な血糖コントロールと食習慣の見直しが日本人には求められている。