耳の中に水が入ると、なぜ簡単に外に出てこないのでしょうか。その原因は「外耳道」の構造と水の物理的な性質にあります。
人の外耳道は、S字状にゆるやかに曲がった直径わずか数ミリの細い管です。奥には突き当たりの「鼓膜」が存在します。この狭い空間に入り込んだ水は、皮膚との間で強固な「表面張力」を形成します。水滴がピッタリと壁面に張り付き、空気の通り道を塞いでしまうため、傾けただけでは抜けにくくなるのです。
さらに、耳垢が溜まっていると水滴が耳垢に吸収されて膨らみ、隙間を完全に遮断してしまうケースも目立ちます。