外食チェーンのコスト削減策として「低価格な輸入米を使っているのではないか」という憶測が飛び交うことがあります。吉野家が公開している最新の原料原産地表示を確認すると、日本国内の店舗で提供される牛丼・各種丼物のご飯には、明確に「国産米」が指定されています。
過去の米不足時や特定の加工食品(レトルト等)の流通において一時的な検証が行われた歴史はあるものの、店頭で提供される牛丼のご飯は一貫して国内の指定産地で収穫された米を使用しています。吉野家ホールディングスの品質管理基準は外食業界内でも極めて厳格であり、残留農薬検査や放射性物質検査をクリアした安全な玄米のみが自社・提携精米工場へと運ばれます。
それにもかかわらず、なぜ「外国産ではないか」という噂が根強く囁かれるのでしょうか。その背景には、後述する牛丼専用にチューニングされた独特の炊き上がりと食感があります。家庭で親しまれている「もっちりとして甘いご飯」とは目指すベクトルが根本から異なるため、一部の消費者が「普段の日本米と違う=外国産米なのではないか」と錯覚してしまう構造が存在しているのです。