三田寛子さんの夫である八代目中村芝翫(本名:中村幸二)は、1965年8月31日生まれ、歌舞伎界屈指の名門「成駒屋」の屋号を持つ大幹部役者です。人間国宝であった七代目中村芝翫の次男として生まれ、兄には九代目中村福助、甥には六代目中村児太郎がいます。
幼少期より厳しい稽古を重ね、1970年5月に本名の中村幸二として初舞台を踏んだ後、1980年2月に三代目中村橋之助を襲名。端正な顔立ちと力強い口跡、骨太な立ち回りで頭角を現し、1997年のNHK大河ドラマ『毛利元就』では主役の毛利元就を熱演して国民的な知名度を獲得しました。立役として『熊谷陣屋』の熊谷直実や『勧進帳』の弁慶など、重厚な古典歌舞伎の大役を数多く演じる実力派として知られています。
三田寛子さんと中村芝翫さんの馴れ初めは、1988年公開の映画『開港風雲録 YOUNG JAPAN』での共演および雑誌の対談取材がきっかけでした。約3年の交際を経て、1991年11月に結婚。当時、トップアイドルとして絶大な人気を博していた三田寛子さんが、格式高い歌舞伎界の「梨園の妻」に転身したニュースは社会的な大反響を呼びました。
夫妻の間には3人の男児が誕生。長男の中村橋之助(四代目)、次男の中村福之助(三代目)、三男の中村歌之助(四代目)はいずれも歌舞伎の道に進み、2016年10月・11月には歌舞伎座で親子4人同時襲名という歌舞伎史に残る偉業を成し遂げました。