ゴルフ場閉鎖後、最も注目を集めているのが「跡地がどうなったのか」という点です。広大な敷地、木々がすでに伐採・造成された日当たりの良い斜面というゴルフ場特有の地形は、再生可能エネルギー事業者にとって格好のメガソーラー適地となります。
妙見富士カントリークラブ跡地においても、メガソーラー発電施設への転用プロジェクトが具体化し、開発計画が進められてきました。しかし、山間部における大規模ソーラーパネルの設置には、常に以下の地域課題が付きまといます。
第一に、豪雨時の土砂流出や保水力低下による水害リスクです。かつて芝生と樹木で保たれていた保水機能がパネル設置によって損なわれる懸念から、下流域に暮らす地元住民からは防災対策の徹底を求める声が強く上がりました。
第二に、自然景観の破壊と環境負荷です。妙見山という地域のシンボルマウンテンの景観が黒いパネル群で埋め尽くされることへの心理的抵抗感や、将来的なパネル廃棄問題について、自治体の条例に基づいた適正な管理体制が厳格に求められています。事業者は防災調整池の設置や定期点検体制の確立など、環境アセスメントと住民説明を重ねながら安全基準を満たす開発が求められているのが現状です。