代表発表のたびに世界のメディアを賑わせるのが、実績あるスター選手の選外問題です。これまでの選考において、コンディション不良や所属クラブでの出場機会減少が直接的な要因とされるケースがある一方、深層にはディディエ・デシャン監督の確固たるマネジメント哲学が存在します。
デシャン監督が一貫して重視するのは「攻守のバランス」と「グループの調和」です。どんなに個人技に優れたタレントであっても、プレッシングの規律を守れない選手やロッカールームのヒエラルキーを乱すリスクのある選手は容赦なく序列を落とされます。2018年の世界制覇時と同様、自己犠牲を厭わず組織のために走れるかどうかが、フランス代表における最終的な選別基準となっています。