2026年2月、堂本剛が旧ジャニーズ事務所の流れを汲むSMILE-UP.からの退所を発表した際、世間には大きな動揺が走りました。ファンやメディアの一部からは「これでKinKi Kidsもついに解散か」という声が上がったのも無理はありません。従来の芸能界において、メンバーの一方が事務所を離れることは、事実上のグループ脱退または解散を意味していたからです。
しかし、二人が導き出した答えは「解散」ではありませんでした。KinKi Kids活動継続の経緯を辿ると、堂本剛の独立意思を受け止めた堂本光一が、早い段階から「剛が退所するなら解散でもいいと思っていた時期もあったが、名前を残し、二人で歌う場所を守ることが最優先」と明言。契約形態の壁を越えてグループの存続を模索したことが分かります。
堂本剛が独立を決断した背景には、2017年に発症した左耳の突発性難聴以降、音響環境や体調管理を自らの裁量でコントロールしなければならない切実な健康上の理由がありました。また、自らのファンクミュージックやクリエイティブを迅速に世界へ発信するためには、巨大組織の枠組みを離れた独立が必要不可欠だったのです。
結果として、堂本剛は自らの表現を追求する場を手に入れ、堂本光一はSTARTO ENTERTAINMENT内で後輩の育成や舞台演出を担いながら、KinKi Kidsの屋号を共同で保持するスキームが完成しました。これは所属事務所の枠を超えて活動する新しいタレントモデルの先駆例となりました。