SNSや健康相談プラットフォームでは、「手首の重だるさを解消したくて、1日に何十回も自分で手首をひねって鳴らしてしまう」という声が多数投稿されています。多くの人が「鳴らすと一瞬すっきりする」「関節が正しい位置に戻った気がする」と証言しています。
しかし、この爽快感の正体は、関節周辺の固有受容器が急激に刺激されたことで一時的に筋緊張がリセットされ、脳内で鎮痛物質が分泌されることによる感覚的な錯覚に過ぎません。
手の外科を専門とする整形外科医の臨床レポートによると、意図的にポキポキ鳴らす行為を毎日繰り返していた患者では、手首を支える靭帯組織が徐々に引き伸ばされ、関節の不安定症を招いているケースが確認されています。関節が緩むと、生体反応として骨の接地面を広げようと骨棘(こつきょく:骨のとげ)が形成され、将来的な変形性関節症のリスクを自ら高めてしまう結果になります。