飛水峡を訪れる旅行者の間でしばしば見受けられる誤解が、「ロックガーデン」という名称に対する認識の齟齬です。都市型リゾートやテーマパークに見られるような、人工的に美しく整備された庭園を想起して足を運ぶと、目の前に広がる剥き出しの岩壁と荒波の光景に驚くことになります。「ロックガーデンひちそう」の名称は、自然そのものが生み出した巨大な岩石の景勝地を賞賛して名付けられたものであり、あくまで自然景観そのものを愛でる場所です。
現地を探索する際の飛水峡遊歩道の所要時間については、旅程の目的によって大きく2つのルートに分かれます。
第1のルートは、道の駅の建物裏手にある飛水峡絶景展望台を中心とするショートコースです。階段を下りてウッドデッキ調の展望スペースから甌穴群と川面を俯瞰するルートで、所要時間は約10〜15分。ドライブの途中で気軽に立ち寄り、絶景をバックに写真を撮影して休憩するには最適な選択肢です。
第2のルートは、峡谷沿いに設けられた散策道を下り、より水面に近い位置から奇岩や甌穴を間近に観察する本格コースです。こちらは高低差のある階段の昇降を含み、往復で約30〜45分の所要時間を見込む必要があります。川辺に近いエリアは増水時に水没することもあり、岩場には砂や泥が残っているケースがあります。濡れたチャート岩は非常に滑りやすいため、底の厚いスニーカーの着用が鉄則です。