2012年9月2日未明、東京・六本木のクラブ「フラワー」で、客として来店していた飲食店経営の男性(当時31歳)が、目出し帽をかぶった集団に金属バットなどで殴打され命を奪われました。凄惨極まる犯行態様と、完全に人違いによる襲撃であった事実は世間に大きな衝撃を与えました。
この事件における石元太一の役割は、現場で被害者を発見し、主犯格である見立真一(現在も国際指名手配中)らに電話で居場所を伝達した「情報提供役」でした。裁判では、凶器を用いた激しい暴行が行われることをどの程度予見していたか、すなわち「傷害致死の共謀」が成立するかどうかが最大の争点となりました。
一審判決の懲役11年から、二審で異例の4年増刑(懲役15年)となった背景には、犯行の残虐性と、石元がグループ内で果たした情報中継役の重大性を裁判所が極めて重く評価した点にあります。検察側は石元の行動がなければ犯行は実行され得なかったと論告し、司法はその責任を厳格に問いました。