中元日芽香がグループ卒業を決断した背景には、過酷な精神的葛藤がありました。乃木坂46時代、彼女はファン想いな「王道アイドル・ひめたん」というパブリックイメージを完璧に演じ続けようとするあまり、自身の感情を極限まで押し殺す過剰適応に陥っていました。
選抜メンバーとアンダーメンバーを行き来するプレッシャー、周囲の期待に応え続けなければならない重圧が重なり、2017年に体調を崩して活動を一時休止。医師から下された診断は適応障害でした。当時の特番インタビューや自著・手記では「朝起きても体が動かない」「自分の感情が麻痺して涙すら出なくなった」という壮絶な精神状態が生々しく告白されています。
休養期間中に自身を救ったのが、臨床心理士によるカウンセリングでした。他者に弱音を吐き、自己受容を促される過程で「今度は自分が誰かの心の拠り所になりたい」という強い志が芽生えます。芸能界引退後、彼女は早稲田大学人間科学部eスクールへ進学。学業と臨床研究に真正面から取り組み、日本心理学会認定心理士の資格を取得して第二の人生を切り拓きました。