奈良の観光エリアは、アクセスの良さと歴史的集積度から大きく「奈良公園・市内エリア」「斑鳩・西の京エリア」「飛鳥・山の辺エリア」「吉野・奥大和エリア」の4つに大別されます。旅行計画の第一歩として、主要な見どころと独自の魅力を整理しました。
奈良市内の中枢をなすのが、言わずと知れた東大寺春日大社興福寺の黄金トライアングルです。大仏殿の圧倒的なスケール感を誇る東大寺、朱塗りの社殿と無数の灯籠が神秘的な春日大社、そして五重塔や国宝館で阿修羅像と対面できる興福寺は、何度訪れても新たな感動をもたらします。広大な緑が広がる敷地内では、奈良公園鹿せんべい(1束200円)を手に天然記念物のニホンジカと触れ合うひとときが、世代を問わず定番のアクティビティとして親しまれています。
少し足を伸ばして知的な歴史ロマンに浸るなら、法隆寺斑鳩歴史巡りが外せません。推古15年(607年)頃に聖徳太子によって建立されたとされる世界最古の木造建築群は、飛鳥時代の気品と技術の高さを今に伝えています。近年は法起寺や法輪寺を巡るレンタサイクルでの田園ルートも人気です。
一方、人混みを避けてディープな自然と神秘に触れたい旅行者には、奈良観光穴場スポットの筆頭として室生寺や長谷寺、明日香村の石舞台古墳周辺が選ばれています。さらに春の「一目千本」で名高い吉野山千本桜紅葉名所は、秋の全山紅葉も見事であり、南朝の哀史と修験道の聖地としての重厚な雰囲気が旅情をかき立てます。