新玉旅館の活動を語る上で欠かせないのが、女将・後藤藤恵さんの存在です。かつて傷ついた1匹の野良猫を保護したことから始まった活動は、地域の捨て猫や保健所に持ち込まれた命を救い続けるうちに、旅館全体を包み込む大規模な保護活動へと発展しました。
保護猫活動の裏には、莫大な医療費、日常的な投薬、夜を徹した看病など、想像を絶する苦労と経済的負担が伴います。そうした状況を打破し、持続可能な保護モデルへと昇華させた契機がYouTubeライブカメラの導入でした。24時間ありのままの猫部屋の様子を世界へ配信することで、活動の透明性が証明され、スーパーチャット(投げ銭)やAmazonほしい物リストを通じた支援物資が世界中から届くエコシステムが確立されたのです。
宿泊客が支払う宿泊代金の一部も、これら保護猫たちの命を繋ぐ貴重な活動原資となっています。宿泊すること自体がアニマルウェルフェアへの直接的な貢献となる点も、新玉旅館が多くのファンから深く愛される本質的な理由です。