現在定着している「東北絆まつり」を語る上で欠かせないのが、前身である「東北六魂祭」からの歴史的背景です。東北六魂祭 違い 経緯を紐解くと、祭りが背負う社会的使命の進化が見えてきます。
2011年3月11日の東日本大震災直後、未曾有の災禍に見舞われた東北を勇気づけ、犠牲者の魂を弔うために立ち上がったのが東北六魂祭でした。2011年の仙台市開催を皮切りに、盛岡、福島、山形、秋田、そして2016年の青森市開催をもって、当初の目標であった「東北6市の一巡」を完遂して幕を閉じました。当時の関係者手記には「互いの意地とプライドを超え、ただ復興の狼煙を上げるためだけに結束した」という切実な想いが記録されています。
しかし、六魂祭の終了を惜しむ声と、震災の風化を防ぎながら東北の未来への希望と更なる絆を発信し続けたいという強い民意を受け、2017年に装いを新たに誕生したのが「東北絆まつり」です。
六魂祭が「鎮魂と復興の祈り」を主眼に置いた緊急的・象徴的プロジェクトであったのに対し、東北絆まつりは「地域の持続的発展と新たな価値創造」をテーマに掲げた発展的フェーズへと移行しました。単なる観光イベントにとどまらず、災害に強いまちづくりや東北全体の広域連携を象徴するレガシーとして機能しています。