タモリ流生姜焼きは非常にシンプルであるがゆえに、細部のニュアンスを見落とすと仕上がりに差が出ます。ネット上で散見される誤解と、注意すべき盲点を解説します。
まず1つ目の盲点は「小麦粉のつけすぎ」です。肉に小麦粉を厚くまぶしすぎると、タレを吸いすぎて団子状の重たい衣になってしまい、生姜焼き特有のキレが失われます。バットに広げた肉に粉を振った後、手で軽く叩いて余分な粉を落とし、「薄いベールをまとわせる程度」に留めるのが鉄則です。
2つ目の盲点は、玉ねぎの炒め方と火加減のコントロールです。玉ねぎは強火で急激に炒めると外側だけ焦げて辛味が残ります。中火でじっくり熱を加え、透明感が出て甘い香りが立つまで炒めることが、タレ全体の深みを底上げする隠れた調味料となります。
また、「厚切りの豚ロース肉(とんかつ用など)」で作ろうとするケースがありますが、タモリ流の黄金比率タレと短時間加熱のアプローチは、薄切り肉(生姜焼き用・しゃぶしゃぶ用・小間切れ肉)でこそ真価を発揮します。厚切り肉を使う場合は火通りの時間が延びるため、別の火入れ技術が必要になる点には留意すべきです。