赤系ヘアカラーにおける最大の課題は「色素の粒子が小さく、日々のシャンプーや熱によって流出しやすい」という物理的性質です。染めたての美しい発色を維持するためには、科学的根拠に基づいたデイリーケアが欠かせません。
まず意識すべきは「カラー後48時間の過ごし方」です。カラー剤が毛髪内部に定着するまでには約2日間を要します。施術当日は可能な限りシャンプーを控え、38度前後のぬるま湯を使用することが基本です。40度以上の熱いお湯はキューティクルを開かせ、赤の色素を一気に流出させる原因となります。
次に不可欠なのが「ピンク・レッド系カラーシャンプー」の定期的な導入です。退色が気になり始める染髪後1週間前後から、週に2〜3回程度カラーシャンプーを取り入れることで、日々の流出分を補給し、黄みやオレンジっぽさへの急激な変化を食い止めることができます。
さらに、ヘアアイロンやドライヤーの熱温度も見直す必要があります。赤系の染料は熱に非常に弱く、180度以上の高温でアイロンを通すと一瞬で色がくすむ「熱変色」を起こします。アイロンは140度〜160度以下の低温に設定し、必ずヒートプロテクト効果のあるヘアオイルを馴染ませてから使用してください。