道具を揃えたら、実際に編み進めてみましょう。ここでは標準的な棒針を使った基本手順と、作品の仕上がりを左右する最終段の処理(伏せ止め)を解説します。
基本のステップバイステップ
ステップ1:作り目を作る
棒針を2本そろえて持ち、指でかける作り目で必要な目数(例:20目)を作ります。2本まとめてかけることで、作り目がきつくなりすぎず、1段目がスムーズに編めます。
ステップ2:表編みを繰り返す
針を1本抜き、右手の針先を左の針の最初の目に「左手前から右奥」へと斜め下から差し込みます。毛糸を針の向こう側から反時計回りにかけ、針先で糸を引き出しながら左の針から古い目を外します。これを最後の1目まで繰り返します。
ステップ3:編み地を持ち替えてターンする
左の針の目がすべて右の針に移ったら、針を左右持ち替えます。糸端が引っ張られて端目が2つに割れていないことを確認し、再びステップ2の表編みを続けます。
端がつっぱらない「ふんわり伏せ止め」の技術
目標の長さまで編み終えたら、編み目を閉じる「伏せ止め(キャストオフ)」を行います。ここでの最大の失敗は、伏せ止めをきつく引きすぎてしまい、編み地の端が扇形につっぱって伸縮性が失われることです。
解決策はシンプルです。「伏せ止めをするときだけ、右手の針を本体より1〜2号太い棒針に持ち替える」ことです。あるいは、通常の針のまま「意識的に糸を上に引き上げて、大きなループを作ってから前の目をかぶせる」ようにします。編み地本来のふんわりとした伸縮性を損なわずに、美しいストレートラインで作品を締めくくることができます。