スマートフォンをかざすだけで、地元農家が朝採ったばかりの野菜の生産履歴や、おすすめのレシピが画面に浮かび上がる。今年完了した大リニューアルの目玉は、この徹底した地域密着型のデジタル技術(DX)の導入だ。館内Wi-Fiと連動した専用アプリは、単なるクーポン配信ツールではない。
驚くべきは、モール内の歩行データを活用した健康ポイント制度だ。館内を歩くだけでポイントが貯まり、それがモール内のテナントや地元の提携店舗で使える仕組みになっている。買い物をしながら健康になり、地域経済も回る。テクノロジーを高齢者から子どもまでが直感的に使えるように設計したことが、成功の鍵となった。