国内のSNSコミュニティやオンライン相談掲示板(Yahoo!知恵袋、X等)では、ストーリーズの並び順にまつわる生々しい告白や疑問が後を絶ちません。現場で聞かれるリアルな声を集約すると、多くのユーザーが共通の違和感を抱えていることが浮き彫りになります。
「別れた元交際相手のアカウントが、一切連絡を取っていないのに常に閲覧リストのトップ5に入っている。相手が未練を持って見張っているのではないか」(20代・女性・会社員)
「ほとんど話したことのない同僚が、なぜか毎回一番上に来る。気持ち悪くて投稿を見られるのが億劫になった」(30代・男性・エンジニア)
こうした現象について取材を進めると、前者の「元交際相手」の事例では、投稿者自身が「相手のアカウントが気になって、週に何度も検索窓からプロフィールを覗きに行っていた」という事実が判明しました。投稿者本人の強烈な関心シグナルがMetaのAIにインプットされ、AIが親切心から「この人の投稿を最も見たいはずだ」と判断して最上位に固定していたのです。
一方、後者の「ほとんど話したことのない知人が上位に来る」現象には、Metaのアルゴリズムに備わっている探索的テスト(Exploration vs. Exploitation)という機械学習の手法が関与しています。AIは、ユーザーが飽きないように、意図的に「親密度は低いが、急激にアクティビティが高まっているアカウント」や「共通の交友関係が密接な第三者」を時折上位に差し込み、利用者の新たな反応(エンゲージメント)をテストしているのです。