日本においては、精神科や心療内科、あるいは本格的な心理カウンセリングを受けることに対する心理的ハードルがいまだに高い。その隙間を埋めているのが、実は占いであるという指摘がある。精神的な不調や強い不安を感じた際、医療機関を受診する手前のステップとして、占いの館が機能しているのだ。
占い師は医師ではないため、治療を行うことはできない。しかし、「誰にも言えない悩みを否定せずに聴いてくれる」という傾聴のプロセスそのものが、相談者の心を軽くしている事実は否定できない。現代の梅田において、占いはエンターテインメントの枠を超え、都市生活者のメンタルヘルスを支えるインフラとして機能し始めている。