トイザらスなんばパークス店閉店の真相|跡地と大阪市内代替店舗の全貌

トイザらスなんばパークス店閉店の真相|跡地と大阪市内代替店舗の全貌

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「一体なぜあんな旗艦店が閉店してしまったのか」。ネット上では「経営危機説」や「ミナミの客離れ」といった極端な噂が散見されます。しかし、南海電気鉄道グループの商業施設計画や日本トイザらスが当時進めていた店舗網の最適化戦略を照らし合わせると、そこには明確な3つの構造的要因が浮かび上がってきます。

第1の決定打は、2021年1月11日の定期建物賃貸借契約の満了です。トイザらスは2003年になんばパークスが第1期開業した当初からの目玉テナントとして1階の広大なフロアを占有していました。オープンから約17年が経過し、契約更新の節目を迎えたタイミングで、運営元である南海電気鉄道側が掲げる「パークス全体のターゲット層の再構築」とトイザらス側の収益効率がシビアに精査された結果でした。

第2の要因は、都市型商業施設特有の「坪効率」と「物流導線」のミスマッチです。トイザらス・ベビーザらスはベビーカー、チャイルドシート、大型遊具、おむつのまとめ買いなど、体積の大きい商品を大量に扱う業態です。郊外型ロードサイド店舗であれば、広大な平面駐車場と直結させて車へ直接積み込めますが、なんばパークスは立体・地下駐車場を擁する都市型SCです。「せっかく車で来ても地下駐車場から1階店舗までカートで大型商品を運ぶのが重労働」「平日の高額な駐車料金が心理的ハードルになる」といったファミリー層の買い控えが徐々に顕在化していました。

第3の要因として無視できないのが、新型コロナウイルス感染症の直撃による商業地ミナミの急速な環境変化です。2020年から2021年にかけて、インバウンド需要の蒸発と繁華街への外出自粛が重なり、都心型メガストアの維持コストが重くのしかかりました。日本トイザらスは同時期、収益性の見込めるロードサイドや郊外型モールへの経営資源集中、ならびに公式オンラインストアの強化へと舵を切っており、なんばパークス店からの撤退は極めて合理的な事業判断だったといえます。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。