近年の古着ブームは、ファッション社会学の観点から見れば「記号消費(誰もが知る有名ブランドロゴを身につけること)」への飽和と、自分だけの文脈を持つ「物語消費・アイデンティティの差別化」へのシフトと言えます。しかし、古着は既製品と異なり返品や交換が原則不可であるため、購入にあたっては明確な自己基準を持つことが求められます。
古着購入で高い満足度を得られる人の条件
- 服のケアやメンテナンスを楽しめる人:多少の縮みやボタンの緩みを自ら補修したり、ウールやレザーを専用クリーニングで手入れできる技術・マインドがある。
- サイズ表記ではなく「実寸」で判断できる人:年代や縮みによってS・M・Lの表記が機能しない古着に対し、自分のジャストな肩幅・身幅・着丈を把握している。
- 歴史的背景や経年変化に美を見出せる人:小さな色落ちやアタリ、褪色を「唯一無二の味わい」としてポジティブに捉えられる。
古着購入に慎重になるべき人の条件
- 衛生面や特有の匂いに強い抵抗がある人:古着特有の保管臭やスリフト臭は洗濯や日干しで完全には取れない場合があり、化学繊維に染み付いた体臭残りなどもリスク要因となる。
- 「安いから」という理由だけで買おうとしている人:価格だけで選ぶと、現代のパターン(型紙)と合わずに肩が張りすぎたり、着丈が不自然に短かったりして、結局タンスの肥やしになりやすい。
- 完璧な縫製と耐久性を求めている人:数十年前に製造された衣服は、糸の劣化や生地の痩せが進んでおり、最新の機能性ウェアに比べて耐久強度は確実に劣る。