二人の出会いは1988年、小柳ルミ子のディナーショーのバックダンサーオーディションに遡ります。日本大学芸術学部を卒業したばかりで、まだ実績のなかった大澄賢也の才能に小柳ルミ子が惚れ込み、即座に起用を決定。小柳ルミ子と大澄賢也の馴れ初めは、仕事を通じた運命的な出会いから始まりました。出会いからわずか交際11日という超スピードで婚約を発表し、翌1989年に結婚。当時、小柳ルミ子は36歳、大澄賢也は23歳。小柳ルミ子と大澄賢也の年の差婚は、13歳という年齢差のみならず、芸能界における圧倒的な知名度と収入の差から「究極の格差婚」「無名ダンサーの売名」と心ないバッシングを受けることも少なくありませんでした。
しかし、小柳ルミ子はそうした雑音を跳ね返すかのように、推定3億円とも言われる豪華絢爛な結婚披露宴を敢行。さらに自身のステージだけでなく、テレビ番組やCMなどあらゆるメディアに夫を帯同させました。小柳ルミ子の厳しい指導のもと、本格的な社交ダンスのペアとして猛特訓を重ねた二人は、情熱的なダンスパフォーマンスで茶の間を魅了。大澄賢也は単なる「大スターの夫」に留まらず、優れたダンサー・タレントとしての地位を瞬く間に確立していきました。
公私ともに一心同体となり、どこへ行くにも手を繋いで現れる姿は、まさに理想の「おしどり夫婦」。しかし、この完璧すぎるパートナーシップの裏側では、表現者としての主従関係と夫婦のプライベートが混然一体となり、徐々に息苦しい歪みを生み出していました。