事件が公になった発端は、異変を察知した近隣住民からの通報と、関係先への安否確認でした。警察が現場に踏み込んだ際、すでに被害者は凄惨な状況に置かれており、室内の荒らされた痕跡や動線の乱れから、突発的かつ激しい争いがあったことが一目で判明しました。報道各社が一斉に速報を打ったことで、静穏だった住宅街は一転して物々しい捜査本部が設置される緊迫の現場へと姿を変えました。
初動捜査において、警察当局は怨恨と金銭目的の両面から関係者の洗い出しを急ぎました。現場に残された遺留指紋、防犯カメラに記録された不審な人物の足取り、被害者の交友関係などを網羅的に照合した結果、捜査線上に急浮上したのが三上静男でした。事件直前まで被害者と接触していた事実が確認され、行方を追っていた捜査員によって身柄が確保されるまでに、それほど長い時間はかかりませんでした。
取り調べに対して当初は曖昧な供述を繰り返し、時に責任転嫁の姿勢を見せていた三上でしたが、現場に残されたDNA型鑑定の結果や客観的な物証を突きつけられたことで、最終的に犯行への関与を認めました。この自供により、警察は決定的な凶器の発見と足取りの裏付けを進め、事件は全容解明へと大きく舵を切ることとなりました。