御茶ノ水の幽霊坂を調べるにあたり、ネット上で頻繁に見られる二大誤認を正しておく必要があります。
誤解1:御茶ノ水駅からニコライ堂へ直接下る坂が幽霊坂である?
検索上位の記事や個人の散策ブログにおいて、JR御茶ノ水駅聖橋口の正面から南へ下る大きな通り(本郷通り)や、ニコライ堂の正面玄関に面した坂道を幽霊坂と誤記しているケースが散見されます。しかし、これは明確な誤りです。
正式な幽霊坂は、ニコライ堂の敷地東側・三井住友海上駿河台ビルの間を南へ下る、比較的道幅の狭い一方通行の通りを指します。メインストリートの喧騒から一本奥に入った通りであるため、地図アプリで目的地を設定する際は位置関係の確認が不可欠です。
誤解2:「本郷の幽霊坂」や「淡路坂」との混同
千代田区と文京区の区境に位置する御茶ノ水エリアには数多くの坂が存在します。神田川沿いに聖橋から昌平橋へと下る「相生坂(あいおいざか)」や、太田姫稲荷神社付近の「一口坂(いもあらいざか)」、外堀通りへ抜ける「淡路坂」などと混同され、「幽霊坂はお茶の水の谷底にある」と勘違いされるケースも少なくありません。駿河台の幽霊坂はあくまで台地の上部から南へ緩やかに下る道であり、谷底ではなく高台の稜線近くに位置しています。