では、鉄腕DASHが打ち切りと囁かれるのはなぜか。その最大の引き金となっているのが、冷徹な数字として突きつけられた視聴率推移と、それに連動する広告出稿スポンサーの離脱です。
かつてTOKIOが5人で駆け回り、東日本大震災前の「DASH村」や「無人島開拓」が社会現象となっていた全盛期には、世帯視聴率が恒常的に15〜20%を超え、2004年には歴代最高となる25.0%を記録しました。しかし近年の推移を見ると、世帯視聴率は1桁台前半(6〜8%前後)にまで落ち込み、民放各局がCM枠のセールスで最優先視する「コア視聴率(13歳〜49歳の個人視聴率)」に至っては2〜3%台に沈む週が珍しくなくなっています。
ロケ番組としての規模が桁違いに大きい『鉄腕DASH』は、船のチャーター費用、重機の運搬、安全管理スタッフの配置、農作物の長期管理など、スタジオ主体のバラエティとは比較にならない巨額の制作費を要します。視聴率が二桁を維持できていた時代は高単価のスポンサー料で十分に回収可能でしたが、コア視聴率が3%前後に落ち込んだ現在、費用対効果の観点から日本テレビ財務部門や営業部門からの風当たりが急速に強まっています。